武漢から済南に来て、二週間、先ずは・・・ん、反日デモか。(45)

画像(写真済南:山東大学老校に隣接している大聖堂 柳沼撮影)9月15日(土)16日(日)に大規模な反日デモがあるとのことである。9月18日(1931年 柳条湖事件:日中戦争の引き金)がピークとのことだが、今、済南にいるが、近場の威海のようにデモがあった(200人ぐらいの規模)という話しは聞かない。政府もTV・新聞の報道規制を行っているようだが、何分、インターネットの時代、ネットによる動きが活発化していると聞かれている。はたして、明日から一週間ぐらいか、どうなるだろうか?
話は変わって、済(中国語は斉の横二本がない)南(ジナン・さいなん)に来て、2週間が過ぎた。この2週間、大学との契約はもちろんのこと、居留許可証の手続き、銀行カード・大学カードなど、最低限必要な手続きをやっている。居留許可証は1週間で発行できた。国立大学ということもあるのか、ほとんど自分が行って手続きをしている。当然、中国語はできないので、国際課の方、中国人の日本語教師の方が通訳で付き添っていただいているが、武漢の学校では、1回だけ行政の窓口に行っただけで、あとは、この一連の事はすべて外事課の方がやっていた。小生は提示された書類にサインするだけであった。大学が違うとシステムが何かと違う。ま、初めてのことなので段取りというものが分かって、いい経験だと思っているが、ただ「居留許可証の申請費用は自分で払って下さい」とおっしゃったので、ちょっとびっくりした。居留に関わる費用(400元)は大学持ちという認識でいたので、武漢でも自分では払っていない。
というわけで、今は講義・授業の準備、特に作文は添削指導が中心になるので、手続き処理以外は部屋と教室を往復しているだけにすぎない。部屋にいると、「本当にここは中国か、済南に来ているのか」といった感覚になる。画像(写真:同じく大聖堂 老校に外国語学部があり、小生はこのエリアで教えている。柳沼撮影)
国際課からの連絡は英語。確かに専門用語の英語でない限り、大体読めるが、分からなければ、「アシストの先生に」ということなる。武漢でも英語でのやりとりをしていたので、大体はなんとかなる。読むのはいいが、聞くのは、国際課の方とアメリカの先生が話している比較的やさしい英語は分かる。面白いのはアメリカの先生の英語は聞き取りやすいが、中国の方の英語は聞き取りにくい。映画・ドラマの英語が理解できるようになれば、そこそこなのだが、DVDも日本語で聞き、字幕を英語にして見ている。語学を勉強するには中国のDVDは本当によい。中国語も同じように勉強ができる。
 サポートについた先生から「なにかあったら、遠慮なく連絡して下さい」と言ってもらっているのだが、ただ、この中国人の先生は博士課程を修了している方で、そうそう雑用等にお手伝いをしていただくには気がひける。この山東大学の中国人の日本語の先生方は、全員博士課程を修了している方ばかり、それも日本へ長年留学している方も多い、小生が武漢から済南に来るまでの雑務をしていただいた方も京都大学で博士課程を修了し、京都弁を使う、今サポートしていてくれる先生は愛媛大学から広島大学に行き博士課程を修了している。格別大学で物事を判断する気はないが、以前勤めていた時も同僚に筑波大学・広島大学出身の奴がいて、よく一緒にテニスをしていたし、ただ、この大学にいらっしゃる方々は博士であるから、本当にこういった方々に雑務をしていただくのは、申し訳ない。学生に頼むつもりでいるが、学生も自分の勉強に忙しいだろうし、いやー、たいへんな大学に来てしまったものだ。
 画像(写真:これは広州の大聖堂:似ていますね。教え子撮影、真ん中は小生) なぜ、小生に声がかかったのか・・・ん・・、小生も山東大学さんを知らなかったということもあったが、今となっては、ベストを尽くして日本語を教えていくしかない。それでダメだったら、しかたがないこと。「いい経験をした」というだけだ。小生は日本語教師としてのキャリアは5年半ということになるか、初級・中級者の方がほとんどであったが、上級者の方にも教えた経験はある。いろいろ話もしたし。ただ、今回教えることになった「日本語概論」4年生対象となるが、教科書がなく、大学は「専門的なことを教えて下さい」と。もちろん日本語についてだが、4年生はクラスの95%がN1合格者、なおかつ日本に交換留学生で1年間勉強した学生、夏休みに短期で日本へ勉強に行った学生がほとんどである。小生は大学時代、文学部だったので「日本語概論」は勉強した記憶はあるが、また、日本語教師養成講座で日本語の歴史・音声学はたしかに勉強した。でも、これって普通の日本語教師が教える枠を外れているでしょう。作文・日本概況はいいとして、日本にいる時に、日本語概論を教えることが分かっていれば、参考書・資料等は持参できたのに、講義が始まる前日に「日本語概論教えて下さい」じゃ・・・・・ん・・・ま、養成講座に使った資料・テキストは持ってきているし、インターネットで資料もなんとか探せたので、とりあえず上半期のカリキュラムは考えた。でも、日本人が勉強する内容で、難しすぎないかという感じではいるが、ま、やるしかない。
 作文も教科書がないが、書くのは好きであり教えていた経験もあるので、3年生対象ということで、これはある日本の大学の留学生別科の先生が指導している内容をつかうことにした。基本だろう。日本概況は教科書があるので、枝葉をつけ、写真・DVDをつかって講義をする。画像(写真:済南 山東大学本部キャンパス:日本の大学の新キャンパスのような感じ、小生が教えているところは老校キャンパスなので、こことは違います。柳沼撮影)
 9月末、国慶節が始まる前に学生にアンケートをとり、自分の講義・授業がどうなのか確認をとる。その前に大学側からなにかくれば、講義内容を見直すか、あるいは契約打ち切りになるかということだ。前回書いたが武漢の学校では東大出身者の方が契約を切られたのを目の当たりにしていたので、なにがあってもおかしくはない。
ご存じのように日本の大学では講義という使い方をしている。教授なり講師の方が、大体は一方的にお話になっている。ゼミとは違うところである。授業(小・中・高)というと先生と学生が質疑応答しながら勉強していく、その考え方からいくと、小生が教えることになった日本概況・日本語概論は講義で、作文は授業となる。前述したが、教科書があるのは、日本概況だけである。テキストがあれば、カリキュラムは時間配分と枝付けを考えていけばいいが、教科書がない作文・日本語概論については、すべてを組み立てていかなければならない。
                                             通常日本語教師という職業は日本では、日本語学校に勤務する方がほとんどだろう。プライベートレッスン・ボランティアレッスン・大学の留学生別科・日本語科で教えている方もいらっしゃるだろうが、目的は日本語のレベルアップはもちろんのことだが、日本語能力試験N1合格・日本の大学進学への試験準備が最終目的となるだろうか。学習者の方に「日本語概論」を教えている日本語学校は聞いた時がない。あったら「御免なさい」小生の認識不足です。通常は大学で勉強する内容だと思うが、インターネットで調べてみたが、日本語科の授業で「日本語概論」を教えている中国の大学は数限られている。これも調査不足だったら申し訳ない。
と言い訳がましいことを書いているが、この山東大学にはあり「柳沼先生が教えて下さい」ということになったのは事実。考えていくしかない。すでに上半期の授業進行は学生に配ってあり、教科書になる1回目のレジメ(毎回渡していく)も配布し、1回目の講義が終わっているクラスもある。学生はどう感じているか、今聞きたいところであるが、1ケ月様子をみる。
今回の反日運動、どうなるか、上海マラソンもスポンサーに日本企業が多いということもあって中止になるとか、文化交流も中止になる可能性もある。「中国にいるほうがおかしい」という評論家もいるが、遊び・観光で来ているわけではない。反日・反日と言われながら中国で仕事をしている日本人の方がいらっしゃる。日本が好きな中国人の方もいるのも事実。韓国もしかり、あれだけ反日とかかげ、オリンピックにまで飛び火したわけであるから、中国より韓国の方が深刻かという気もするが、デモという話は聞かないが、韓国の日本語教師の方はどうしているんでしょうね。
小生も、ここしばらくは様子をみておとなしくしているつもりである。

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